
craftsmanship
今日は家庭機について。
家庭機は、昔は家で家族の着るものを作るためにあったような手動の編み機です。
制約はありますが、様々な編地を作ることが出来ます。
HIROMI TSUYOSHIには欠かせない技法のひとつです。
家庭機で様々なテクニックの編地をつくるのは、手織りで生地をつくるようなものであり、素材の適正、色の重なり、
ゲージの設定、機械を扱うテクニックと、あらゆる部分での完成度がないと美しい編地になりません。
そして編みながら目を増やしたり、減らしたり,何日もかけ原寸のパターンに添って複雑な造形を追い、
最後に手ではいで形を完成させる高度な技術が必要です。
1人のニッターが作れる枚数にも限りがあります。
今の時代において、なんとも言えない贅沢さを感じます。
私にとってハンドニットとはまた違ったよさ、無限に広がる作る面白さがあります。
今回は家庭機を中心とするクラフトワークと熟練の縫製技術で形にしたハイゲージニットを
合わせることによって生まれる動き、高揚感、コーディネイトの楽しさを求めました。
クラシカルな技法から生まれながらも、パターンを加えて表現するモダンさ。
そんなニットたちで、1年ぶりの展示会を始めたいと思います。
Instagram